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【医師解説】
イニボの料金相場は?「単位」の考え方と失敗しないクリニックの選び方

こんにちは。赤坂ビューティークリニックの青山です。
「イニボの料金相場っていくらくらい?」「安いクリニックは大丈夫?」気になるところですよね。
この記事では、料金の考え方と、失敗しないクリニックの選び方を、医師である私が直接解説します。

まず知っておきたい——ボツリヌス製剤は「粉薬」です

ボトックスをはじめとするボツリヌストキシン注射は、もともとバイアルに入った粉薬です。
粉のままでは注射できないので、生理食塩水(点滴に使うお水)で溶かしてから注射します。
ここで、よくある誤解についてお話しします。
「おたくのボトックス、安いけど水で薄めてないですか?」という質問をいただくことがあります。
でも、これは少し誤解があります。そもそもイニボもボトックスも、水に溶かさないと注射できないんですね。
ですから「水で溶かしている=薄めている」わけではありません。
溶かすのは注射するために必要な工程です。

「何本」「何CC」ではなく「単位(ユニット)」で考える

粉薬であるため、実は「何CC」「何本」という数え方はあまり意味がありません。
重要なのは中に入っている粉の量です。
同じ注射をするのでも、溶かす前の粉の量が違えば、体に入る薬の量は当然変わります。
そこで、ボツリヌス製剤は単位(ユニット)で量を表します。
単位とは、要するに「粉がどれだけ入っているか」を示す数値です。
ですから、料金を考えるときは、

1.どの製剤を使っているか
2.何単位注射するのか(=粉がどれだけ入っているか)

この2つが大切になります。
料金が安い場合、「水で薄めている」というより、そもそも入っている粉の量(単位数)が少ないことが多い、というわけです。

多ければ良いわけでもない

では、粉の量が多ければ多いほど良いのかというと、そうでもありません。
とくにシワの場合、効きすぎると表情が不自然になってしまいます。
ですから、まず試しに入れてみて、4〜5日して様子を見て、足りなければ後から追加する。この進め方が一番おすすめです。

クリニック選びで見るべきポイント

料金の数字だけでなく、医師の経験も同じくらい大切です。
ボトックスもイニボも筋肉注射です。
浅すぎると皮下に入ってしまい筋肉に届かず、効果が出ません。
逆に深すぎると、骨膜(骨を覆う膜)に当たって頭痛の原因になることがあります。
また、一人ひとり症状や筋肉のつき方は違いますから、患者さんに合わせて注射の位置を調整できるかどうかが重要です。
これは医師の経験に基づく部分です。
つまり、クリニック選びでは次の点をバランスよく見ていただくとよいと思います。

どの製剤を使っているか
どのくらいの単位数(粉の量)か
医師の経験はどのくらいあるか

東京で探すときの注意

東京はクリニックが多く、価格で比較しやすい環境です。
ただ、価格だけで選ぶのはおすすめできません
「何の製剤を、どのくらいの単位数で、どれだけ経験のある医師が施術するのか」この組み合わせで結果は変わります。
安いという理由だけで選ぶと、粉の量が少なくて効果を感じにくい、ということもありえます。
相場についても、結局は「単位数 × 製剤 × 医師の経験」のバランスで決まると考えていただくのがよいと思います。

まとめ

  • ボツリヌス製剤は粉薬。水で溶かすのは注射に必要な工程で、「薄めている」わけではない
  • 量は「本数」ではなく単位(ユニット)=粉の量で考える
  • 安い場合は、単位数が少ない可能性がある
  • 多ければ良いわけでもない。シワは入れすぎると不自然になるので、足りなければ追加
  • クリニック選びは製剤・単位数・医師の経験のバランスで。価格だけで選ばない
これからボトックス注射・イニボ注射をご検討の方は、ぜひ参考にしていただければと思います。